タイミングベルト交換の、意外なリスクとは?費用や注意点まとめ
車の走行距離が10万キロ近くなると、いろんな不具合や故障が起きますよね。
そのなかでも、特に気をつけるべきトラブルが、「タイミングベルト」です。
タイミングベルトは、エンジンのピストンとバルブの動力を調整していたり、とても大切な役割があります。だからこそ、そんな大事な
タイミングベルトが壊れると、エンジンも故障する可能性が大!
なんです。
コワイですね…。
古い車に乗っている方は、車検の時に「タイミングベルトの交換をした方が良いですね」と言われたことはありませんか?
走行距離の多い車でタイミングベルトの交換を勧められるのは、こんな理由があります。
- ・「タイミングベルトの寿命は10万キロ」が目安となっている
- ・もし乗車中にベルトが切れてしまうと、事故に繋がる恐れがある
- ・切れた後の修理・交換には、多額の費用がかかる
でも、「交換したほうがいい」とは思っていても…交換する「時期」「費用」「修理しないで乗り換えるか?」など、いろいろと悩みもありますよね。
この記事では、タイミングベルトの交換で悩んでいる人に向けて、費用や注意点、交換するメリットやデメリットなどを紹介していきます!
- 「タイミングベルトの車に乗っていて、交換した方がいいか悩んでいる」
- 「走行距離が10万キロ前後(もしくはそれ以上)で、タイミングベルトが切れないか不安」
- 「タイミングベルトの交換を考えているけれど、費用が知りたい」
- 「タイミングベルトの交換以外にも、車の不具合があって、処分や買い替えも考えている」
こんな風に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください!
ちなみに、費用が高くて交換を迷っている人、車の買い替えや処分を考えている人は、ぜひ一度こちらで無料の買取査定をしてみてください。
走行距離が多い車や故障車でも買取ってもらえます。
意外な買取金額がついたり、タイミングベルトを交換するよりお得な結果になるかもしれません。
どこが安い? タイミングベルト交換の費用を比較
まずはじめに、「交換費用はどのくらいなの?」「どこは安いの?」という点についてお話します。
できるだけ費用は抑えたいけど、雑な修理・交換はイヤですよね。
そこで!
ディーラー、カー用品店、町の整備工場などの概算修理費用とメリット・デメリットを比較してみました。
結論は、、、
金額に大差はない。タイミングベルトの交換のみで3万〜5万が相場
です。
タイミングベルトの部品代は、3,000円〜5,000円くらいが一般的な相場です。
でも工賃が2万円以上する場合が多く、合計で最低でも3万円以上になります。
ウォーターポンプやファンベルトなど周辺機器も同時に交換すると、軽く5万円以上になります。
安くて3万円台、あとは車種によって部品代や工賃に差が出るので、数万円の幅が出ます。
エンジン着脱など大がかりな作業になる場合は、10万円以上の料金になることもあります。
例えばこちらは、35万円のパジェロミニの中古車に乗っている方。
車検時にタイミングベルトの交換を勧められ、6万円の見積もりだったようです。
車検は、マフラーに穴が空いてるとかで9万円ほどの見積もり。タイミングベルトもそろそろ交換時とのことで、そちらもやると15万円。35万で買った車に15万かけるのはちょっとねぇ。
— クルンテップ (@krungthep) 2016年9月11日
こちらの方も、タイミングベルトの交換だけで11万円の見積もり。
このように、実際は5万円以上の請求が多いようですね。
ついに車検の時期が来てしまった…
— 上瀧 志遠 (@cdtkEZCqVcn8T2q) 2016年8月28日
見積もり出したら23万でした(゜Д゜;)
+ミッション載せ換えが安くて25万、
ドリフト用のタイヤが約10万、
+タイミングベルト交換が11万…
出費がやべー
料金は、依頼先によって様々です。ディーラー、カー用品店、町の整備工場のどこにするかは、好みになります。
「ディーラーだから安心」だと思っていませんか?
「ディーラーは高いけど、信頼できる!安心!」
こんなイメージを持つ人は多いと思います。でも、これは正しくありません。
要は、整備士のレベルに左右されるのです。
ディーラーには新人の整備士もいるので、新人にあたった場合は整備のレベルが低くなる可能性が高くなります。
逆に信頼性の低く感じられる町の整備工場であっても、整備の経験豊富なベテラン整備士であれば、ディーラーよりも安心できますよね。
要は、整備士によるところが大きいんですね。
もし交換するのであれば、担当してくれる整備士と話をして、詳しい説明をきちんとしてくれるかどうか、が大切です。
「交換はちょっと費用がかかりすぎかなあ…」
と思った方は、ベルトを交換せずに廃車買取をしてもらうという手もあります。
みんなの廃車工場では、タイミングベルトが切れそうな車・切れた車をリサイクル資源として買い取っています。 車の価値だけでも知っておきたいな、という方はこちらで無料査定してみてください。
タイミングベルトを交換して乗り続けると、こんなリスクが!?
タイミングベルトの費用について、ご紹介してきました。
費用がかかったとしても、今乗っている車に愛着があるので「タイミングベルトを交換して乗り続けたい」人も少なくないでしょう。
その場合は、できるだけ早くタイミングベルトを交換して、丁寧な運転で、乗り続けてください。
ただ、タイミングベルトを交換する必要がある車は、走行距離も多い車です。
タイミングベルト以外の部品も劣化していることが多く、ウォーターポンプやファンベルトも整備しておかないと、エンジンに不具合が出るリスクは減りません。
そうなると、修理・交換の費用がかさばってしまい、10万円以上にはなると思います。
しかも、その他にも故障する可能性の高いところは、けっこうあるはずです。
そうなると、また1〜3年以内で故障→修理、となってしまいます。これでは、車の修理代が年々重なって、多くなっていくばかりですよね。
(もちろん、丁寧に運転されている方の車は、その可能性は低いですね)
ベルト交換せずに、廃車買取査定してもらう
タイミングベルトを交換しても、また新しい修理や故障でお金がとんでしまう!
そのリスクを考えると、「廃車買取査定」を考えてもいいかもしれません。
「タイミングベルトが切れたら廃車」と言われているように、10万キロ近い走行距離の車は、廃車にピッタリのタイミングでもあるのです。
ただし、あくまでも廃車買取で、ディーラーへの下取りは、やめておいた方がいいです!
理由は、走行距離の多い車は中古車としての価値が低く、ディーラにとっては査定価格はゼロに近い「商品」。そのため「処分費用」「廃車費用」を請求される可能性が高いです。
※自動車税の還付金なども取られてしまいます…。
タイミングベルトのような部品を交換したとしても、下取りの査定額が高くなることはありません。
逆に、リサイクル資源として廃車を買取ってくれるところであれば、かなり嬉しい査定額がつく可能性があります。
その理由は、車の部品やパーツを個別に売ったり、金属素材として販売するので、車自体が古かったり、故障したりしていても、商品価値があるからです。
査定金額によっては、タイミングベルトを交換せずに廃車買取してもらうのも、ひとつの手です。新車購入の頭金にもできますね!
査定金額を知るには、タイミングベルトが切れそうな車・切れた車、10万キロ超えの車や壊れた車をリサイクル資源として買い取る「みんなの廃車工場」の無料査定がオススメです。
自社の廃車工場で買い取るみんなの廃車工場であれば、余計な中間マージンが発生しないので、特にお得です。
【縁の下の力持ち?】タイミングベルトの役割・性質を知る
それではここから、タイミングベルトの役割や機能をお話していきます。
タイミングベルトが切れたり、壊れたら、なぜ危ないのでしょうか?
タイミングベルトの基本的な役割を知ると、その理由がわかります。
エンジンの燃焼をコントロールしている
エンジンは、キレイな空気を取り入れて燃焼し、車を動かしています。燃えて汚れた空気は、排気されます。そのエンジンへの空気の出し入れのタイミングを調整して、エンジンを上手く回らせているのが、タイミングベルトなんです。空気の出し入れのタイミングが狂うと、エンジンが不完全燃焼を起こしたり、エンジンが止まってしまうことも! 恐ろしいですね…。 タイミングベルトの役割の大きさが、わかっていただけたかと思います。
「ベルト」だから伸びるし、切れる
「ベルト」と付いている通り、タイミングベルトは、特殊なゴムでできています。だから、長く使っていると、伸びてしまったり、擦り減ったり、切れてしまったりします。
じつは、2000年代になってからは、「タイミングベルト」に替わって「タイミングチェーン」も増えてきました。昔のチェーンは音がうるさくて部品としての精度も低いモノだったんですね。でも、技術の進歩によって、静かで精度の高いローラーチェーンが開発され、採用する車が増えてきました。
とはいえ、まだまだタイミングベルトの車も多く乗られています。
タイミングベルトの交換の時期、見極めるポイントは?
タイミングベルトの異常を発見する方法
一般的には、「タイミングベルトは10万キロで交換」がひとつの目安になっています。とはいえ、9万キロでそろそろ替えようか悩んでいる人、12万キロでさすがにもうヤバイかな?と思いながら車に乗っている人、いろいろな状況があると思います。
交換するタイミングの(おおよその)目安がわかれば、少しは安心できますよね。
(もちろんベストなのは、「10万キロ前後の車は、できるだけ早いうちに交換する」ですが!)
↓タイミングベルトの異常を発見するヒントは、ズバリこちらです↓
・エンジン部分から、キュルキュルという音がする
タイミングベルトは、カバーがかけられていて、外からは見ることができません。なので、異常を察知できるのは、音からになるんですね。
もし、エンジン部分から異音がしたら、すぐに整備士さんに見てもらいましょう!
タイミングベルトが壊れる理由
タイミングベルトは、なぜ劣化して、壊れたり切れたりするのでしょうか? その主な原因はこちらです。
- ゴムが酸化して硬くなり、劣化が早まった
- 冷却水やエンジンオイルの交換をしなかったので、タイミングベルトに負担がかかった
- 急発進や急ブレーキなど、荒い運転のせいでタイミングベルトへの負担が大きくなった
- カバーの内部へオイルや油類が入り込み、ベルトがすり減った
これらの「壊れる理由」を考えると、タイミングベルトを長持ちさせる秘訣もわかってきますね。
- 乱暴な運転はしない
- エンジンオイルや冷却水など、定期的なメンテナンスや交換を怠らない
正直、「わかるけれど…なかなか完璧にはできないよ」という感じですよね。
「できるだけ丁寧な運転をすることが大切」という当たり前の結論になります。
車の運転・取り扱いは、丁寧に愛情を込めて!ということですね。
最後になりますが、タイミングベルトが切れそうな車、走行距離が多い車にも、まだまだ価値はあります。
交換するにせよ、しないにせよ、自分の車がどのくらい価値があるのか知っておくことは、今後のためにもオススメです。
自分の車の価値を知りたい方は、こちらで無料査定をしてみてください。
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