プロが教える!ラジエーターの修理費を安くするコツと裏技的な処分方法
「ラジエーターが故障した!修理費が高い…どうしよう…」
あなたはいま、こうお悩みではありませんか?
ラジエーター修理の見積りが思ったより高く、1円でも安く修理する方法を知りたい。
修理して乗り続けるべきか、これを機に買い替えるか、正直ちょっと迷っている。
このようなお悩みを抱えているのであれば、この記事がきっとお役に立てます。
私は、故障した車や、事故を起こした車などを査定している、みんなの廃車工場のスタッフ・松下と申します。 年間数千台もの車を見ていますが、ラジエーターの故障もけっこう多いんですよね。
たくさんのお客様とのお話や、自動車整備士さん、車屋さんと仕事をするなかで、ラジエーターの故障や修理についても、さまざまな知識を得ることができました。
- ラジエーターを修理したら、その後再発はしないのか?(また壊れないのか?)
- 修理費の目安は、どのくらいなのか?
- どうすれば、安く修理出来るのか?
- どこで修理するべきなのか?
- 修理する場合のデメリットやリスクはあるのか?
このような、ラジエーターの故障や修理について私が知っていることすべてを、お話していきます。
自分のラジエーターの修理費は、高いのか、安いのか。
修理するべきなのか、買い替えた方がいいのか。
納得して判断できるように書きました。
運転中にラジエーターが故障して、JAFで修理工場までレッカー移動した…
修理の見積りが出たけど、早めに判断しなくてはいけない…!
こんなふうに、時間がないなかで早く解決したい人も多いと思います。 なので、できるだけわかりやすく、まとめてみました。
この記事が、あなたのお悩みを解決するお役に立てれば幸いです。
※「ラジエーターの修理費用が高すぎるし、車も古いので、クルマを買い替える。いまの車を処分したい」。
そうお考えの方はみんなの廃車工場の無料査定をしてみてください。
ラジエーターが壊れた車でも、意外と高値で買い取ってもらえますよ。
↓買取り実績の一例です↓
それでは、まいりましょう!
ラジエーターとは?エンジンを冷やすサポーターの役目
まずはじめに、ラジエーターの役割をカンタンにご説明します。
修理したのに、3ヶ月後にまたラジエーターが壊れた…
こんなの絶対に嫌ですよね。
ラジエーターの仕組みや働きを知ると、故障の予防に役立ちます。
修理や交換を成功させるためにも、ラジエーターのことは知っておきましょう!
ラジエーターの役割・仕組み
ラジエーターがあるのは、車の前のフロント部分。 (ナンバープレートの裏側にあるイメージです)
車のいちばん前にあるので、走ると風がたくさんあたります。
その風を使って、エンジンを冷やしてくれるんです。
もう少し詳しく言いますと…
直接エンジンを冷やしているのは、冷却水です。
ただし、冷却水はエンジンを冷やすかわりに、エンジンの熱を吸い取るので熱くなります。その熱くなった冷却水を、冷たい風によってもう一度冷やすのがラジエーターなんですね。
エンジンが冷えないと、エンジンが焼き付きを起こして、故障します。 いわゆる、オーバーヒートと呼ばれる現象ですね。
つまり、ラジエーターは、車を動かすために必要不可欠な部品でもあるんです。
ラジエーターの修理・交換費用:相場と安くおさえる秘訣
それでは、みなさんがいちばん悩むと思う、ラジエーターの「修理費用」についてお話します。
ただし「修理」といっても、実際は交換がほとんどです。
まずは、相場がどれくらいなのか? みていきましょう。
ラジエーターの修理・交換費用の相場
ラジエーターがあるのは、車の前のフロント部分。 (ナンバープレートの裏側にあるイメージです)
ラジエーターの修理費用 | |
---|---|
工賃 | 1〜2万円 |
ラジエーター本体の部品代(純正品) | 2〜6万円 |
合計費用 | 3〜8万円 |
ただし!
- ディーラーか、街の修理工場か
- 純正品か、社外品か、リビルド品か、中古品か
- 国産車か、外国車か
- 車種(排気量など)
によって、値段は変わります。 なので、3万〜8万円と幅がでてしまいます。
たとえば、外国車の場合、特殊な部品や工具がいることも多いです。 海外から取り寄せる場合もあります。 その場合は、鼻咽台、技術料や工賃が高くなってしまいます。
これは交換した場合の費用です。 穴が空いた部分を溶接してふさぐ修理方法もあります。 その場合、工賃は10,000〜25,000円ほど。 ただ、ほとんどの場合は、交換になると思います。
ラジエーターの修理を安くすませる「部品」と「場所」について
ラジエーターの修理・交換費用を安くしたい!
みなさんそう思いますよね!
2つのポイントをおされば、安くすることも可能です。
1 純正品を使う/社外品・リビルド品・中古品を使う
2 ディーラーで修理する/町の整備工場で修理する
部品の種類と直す場所によって、費用は変わるんです。
ディーラーで修理・交換を依頼すると、純正品を使います。 そうなると、費用は高めになります。
でも、ディーラー以外の整備工場で、社外品やリビルド品、中古品を使えば、合計3万円ほどでおさまる可能性があります。
「純正品じゃなくてもいい」という方は、自分でインターネットで検索して、中古品やリビルド品を探してみてください。
見つかったら、ディーラーや修理工場に電話して、持ち込んで修理してもらえるか、聞いてみましょう。
※もちろん、断られる場合もあります。
修理費用を安くしたい場合は、ディーラーと町の整備工場(修理工場)の2つから見積りをとりましょう。
町の修理工場であれば、中古品や社外品を使う場合、ディーラーよりも安くなることが多いです。
「ディーラーの方がやっぱり技術力が高くて安心なんじゃない?」 と思う人も多いと思います。
これは、必ずしも正しくありません。
というのも、結局は修理を担当する整備士のレベルによるからです。
ディーラーでも新人や不慣れな整備士さんにあたる可能性はあります。 町の修理工場でも、車を熟知したベテランもいるし、未熟な若手もいます。
また、ディーラーは外注する場合もあります。
なので、整備士さんから話を聞いて、自分が納得できるかどうか、しっかりと確認してください。
自分で調べたことや、他の整備士さんから聞いたことを、どんどん質問してみましょう。
ラジエーターが故障する原因と対策
ここでは、ラジエーターが故障する原因についてお話します。
修理した後、また壊れた…
なんてことにならないように、故障する原因と対策をしっかり理解して、トラブル防止をしましょう!
ラジエーターに穴があいた
車の走行中に、石があたって穴が空くことがあります。
「そんなことあるの?」と思う方もいらっしゃると思いますが、けっこう多いんです。
穴から冷却水がもれて、オーバヒートにつながります。
「漏れ止め液」やシールで応急処置はできます。 ただし、再発を防いで確実に直したいのであれば、整備士さんに依頼しましょう。
ラジエーターホースが壊れた
ラジエーターホースは、冷却水が通るゴム製のホースです。 もちろん耐久性の高いゴムなのですが、長期間の使用によって、劣化してきます。
ゴムが劣化すると破れたり亀裂が入って、冷却水が漏れます。 一般的には10万キロ前後まで使えますが、定期点検や車検の時にしっかりチェックしてもらいましょう。
ラジエーターキャップが壊れた
ラジエーターキャップは、圧力によって冷却水を冷やしやすくする部品です。
ラジエーターキャップのスプリングやパッキンが劣化すると、冷却効果が低くなあります。水温計の温度がHに近くなり、放っておくとオーバーヒートにつながります。
「10万キロで交換」「5年で交換」「車検ごとに交換」など、交換のタイミングはさまざま意見があります。
私の経験上、5年で交換で大丈夫だと思います。
ラジエーターのファンが回らない
車が走っていなくても、ラジエーターに風をあててくれるのが、ファンです。 扇風機のような存在と考えて下さい。
エンジン内部の温度を自動的に感知して、自動的に動いてくれます。 このファンが故障すると、冷却水が冷えません。
症状としては、まず水温計の針がHに近づき、放っておくとHランプが点灯します。 エアコンも冷えなくなります(とくにアイドリング中)。
最悪の場合、オーバーヒートしてエンジンが使えなくなることも…。
新品に交換する場合は5万円前後。 中古品であれば2〜3万円前後で交換できます。
ラジエーター内部の詰まり
冷却水が固まったり、水アカやサビによって、ラジエーターが詰まることがあります。
基本的には、冷却水は固まりにくい性質の液です。ただし、氷点下など温度が極端に低い場所、寒冷地などでは、冷却水が凍ってしまうことがあります。
また、長い間交換しないと、サビてくる場合もあります。 エンジンやラジエーターなどの金属部品と常に接しているので、サビる可能性はつねにあります。
冷却水には防錆剤が入っていますが、防錆剤も時間が経つほどに劣化していくのです。
ラジエーターが詰まると、冷却水がまわらなくなってしまいます。
エア抜きが不十分
冷却水を交換したときや、冷却水が減って空気が入ってきた時は、「エア抜き」という作業が必要です。
エア=空気が抜けないと、冷却水の温度が高くなって、オーバーヒートにつながります。
エア抜きは、自分でやることもできますが、オススメはしません。 やはり専門的な知識がないと、間違ったり、失敗しても気が付かないことも多いからです。
ラジエーターの故障を防ぐための対策は?
- 車のメンテナンスをこまめにして、乱暴な運転をしない
- 車検や定期点検で、しっかりとチェックしてもらう。
あたりまえのことですが、これが、ラジエーターの故障を再発させない予防法です。
自分でできる対策としては、リザーバータンクを確認しましょう。
リザーバータンクとは、冷却水の入っている半透明のタンクです。
冷却水の確認 | |
---|---|
量が少ない | 冷却水が漏れている可能性がある ※「FULL/MAX」と「LOW/MIN」のラインの間に冷却水の液面があればOK。 |
茶色く濁っている | 冷却水が錆びている可能性がある |
濁り気味 | 劣化している可能性あり |
「量」と「劣化具合」に注意して、チェックしましょう。
ちなみに、冷却水は自分で補充もできます。 大きく分けて、「原液」と「補充用」の2種類があります。 「原液」は、水で薄めて使うのですが、正しい分量と用法を守らないと、故障の原因になるので注意しましょう。
ラジエーターの修理は自分でできる?
ラジエーターが壊れた時に、自分で修理したい、と考える方もいると思います。
結論から言いますと、オススメできません。
修理用の水漏れ防止剤やパテが売られています。 たとえば、ラジエーターホースに小さな穴が空いている場合、水漏れ防止剤やパテで穴をふさぐのです。
ただし…!
私の経験上、自分で修理して上手くいった例は、限りなくゼロに近いです。 もしやるのであれば、あくまでも応急処置としてお考え下さい。
漏れを完全に防ぐのは、プロでも難しい仕事です。
ラジエーターの修理をした人の体験談
ラジエーターの液漏れを修理して1年後に、また漏れてきました
1年前に「ラジエーターのファンの不具合」とディーラーに説明されて、5万円で修理をしました。
でも、そのほぼ1年後に、冷却水漏れが発生。
原因は、「ラジエーターキャップの不具合と思われる。ラジエーターは、よく再発するんです」とのこと…。
ファンを直した時に、すべて再点検して大丈夫とのことだったので…正直、納得がいきません。
ラジエーターのリビルド品の交換をして、問題ないです。
ラジエーターに穴が空き、さらにラジエーターホースも劣化もしているとの診断を受けました。
ディーラーの交換費用は7万円だったのですが、リビルド品を使ってほしいとの希望に答えてもらえて、5万円まで下がりました。
交換してから2年たちますが、何も問題なく走れています。
ラジエーターの修理費が高く、車の買い替えも考えている人にオススメの解決法
ラジエーターの修理は、5万円前後〜高ければ10万円弱になる場合もあります。
高い修理費をかけるなら、このタイミングで買い換えようかな…と考える人もいると思います。
もし、以下に当てはまる場合は、買い替えもいいかもしれません。
- 走行距離が10万キロ近い
- 年式が7年以上
- 修復歴がある
- 車検費用が30万円以上かかりそう
- 他に故障したことがある
ラジエーターの故障は、プロにお願いしても再発することがあります。
なので、車が古かったり傷んでいるほど、再発するリスクはさらに高くなります。
私も、ラジエーターが故障した車を、少なくとも100台以上は見てきました。 やはり、「一度ラジエーターが壊れて修理したんだけど、また再発してしまって…」という方も、けっこう多い印象があります。
もしあなたがここまで読んでくださって、「修理しないで、買い替えるか」と考えたなら、ぜひ試していただきたいことがあります。
まず、ラジエーターが壊れた車を処分しないといけませんが、中古車として売るのは難しいです。
ラジエーターが壊れた車=エンジンが壊れている車と同じような意味です。 普通に走ることはできません。 なので、中古車としての価値は相当低くなってしまします。
でも、そんな車でも、まだじつは価値があるんです。
ラジエーター以外にも、車にはたくさんの部品がありますよね。 車の他の部品やパーツ、金属素材には、リサイクル資源としての価値があるんです。 なので、ラジエーターが壊れた車も、売れるんです。
「いったいどこが買取ってくれるの?」
「どうせならいちばん高く売りたい」
そんなあなたにおすすめしたいのが、みんなの廃車工場の無料査定です。
みんなの廃車工場では、ラジエーターが壊れた車も無料で査定して、買取っています。
↓買取り実績の一例です↓
走行距離10万キロ以上のボロボロの車、事故を起こしてキズがたくさんある車も、値段をつけて買取っているんです。
しかも、払いすぎた自動車税なども、しっかりとあなたにお戻しします。
ラジエーターが壊れた車は、オーバーヒートする可能性が高いので、運転してどこかに移動することができませんよね? でも、みんなの廃車工場で買取る場合は、動かせない車でも無料で引取っているんです。
面倒な廃車手続きも、無料で代行しています。 正直、ラジエーターが壊れた車を処分するなら、とってもおすすめです。
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