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他社で売れなかった車でも、リサイクル資源として価値があります。

車のオーバーヒートの6つの原因と、修理費の悩みを解決するポイント

オーバーヒートはエンジンに大ダメージを与える。エンジンが壊れると、下取りできない。また、修理費が高額になる。出費をなるべく抑えるためには、廃車買取がおすすめ。

  • 車がオーバーヒートした! 修理代は5万くらいで済みそうだけど、乗り続けるか、車を処分して買い替えるか迷っている
  • エンジンの載せ替えが必要になるかもしれない…そしたら修理費は20万を超える

あなたはいま、こんな風に悩んでいませんか?

「高いお金をはらって修理したのに『また壊れたら』と思うと不安。買い替えも考えてしまう」

「正直、修理費の出費がキツイ

車の心臓とも言えるエンジン部分のトラブルは、とくに慎重になりますし、気を使いますよね。

この記事は、そんな風に、オーバーヒートを起こした車をどうしようか?と悩んでいるあなたにこそ、ぜひ読んでいただきたいです。

「オーバーヒートした車は、修理すべきか、買い替えるべきか」

その答えが見つかるように…!と思って書いた記事です。

オーバーヒートは、原因によって修理費用も修理後のリスクも変わります。
なので、この記事ではオーバーヒートの原因について詳しく解説して、ベストな答えを探っています。

オーバーヒートした車を修理した人の体験談も掲載しているので、参考にしてみてください。
また、修理する場合のリスクを知っておくことで、修理を決断する時の納得感も違ってきます。

さらに、修理しないで買い替える場合の、車をお得に処分する方法も解説しています。

オーバーヒートの修理に、「絶対の正解」はありません。 でも「より良い選択」は可能です。

あなたが心から「よかった!」と思える判断ができるように、ご家族からも「いい判断だったね。こうしてよかったね」と言ってもらえるように…
この記事が、そのお力になれれば幸いです…!

オーバーヒートとは?どんな症状が出るの?

オーバーヒートとは、エンジンが正常に機能する範囲を超えて熱くなった状態のことです。

そのオーバーヒートを起こす原因は、「サーモスタットの故障」「ラジエーターの故障」など、いろんなケースがあります。原因によってダメージも違いますし、修理費用も変わります。

原因ごとの詳しい説明に入る前に、そもそも「どんな症状が出たらオーバーヒートなのか?」を知っておきましょう。

エンジンが異常になるほど熱い状態=オーバーヒート

車のエンジンは、冷却システムによって温度の上昇を抑えられています。エンジンは高速で動いているため、冷却しないと過熱して、壊れてしまうためです。

この冷却システムが故障すると、エンジンが過熱して「オーバーヒート」してしまいます。
オーバーヒートしたまま車を走らせると、エンジンが焼き付いて故障します。

ちなみに冷却システムというのは、

  • 冷却水=エンジンを冷やす専用の液体
  • ラジエーター=冷却水を冷やす温度調整装置
  • ウォーターポンプ=冷却水をエンジンに送り出すポンプ

など、いろんな部品や機械が組み合わさった、フクザツな装置のことです。

オーバーヒートした時の車の症状は?

こんな症状が出たらオーバーヒートしてるかも

オーバーヒートの症状を確認するには、まず水温計をチェックしましょう。

水温計の針が「H」マークに近づくほど、水温が上がり、エンジンが高温になっています。
つまり、オーバーヒート気味だということです。
もし水温計の針がHマークを超えていたら、危険なオーバーヒートの状態です。

早めに対処して水温を下げることができれば、エンジンの焼き付きなどを回避ができます。
エンジンが焼き付きを起こすと、エンジンの交換が必要になり、20万以上の高額な修理費用がかかります。

いずれにしても、トラブルを最小限に防ぐためには、早い対処が大切です。
水温計のほかに、以下のような症状が出ていたら、オーバーヒートしている可能性が高いです。

  • いつもより、車の速度が遅く感じる
  • アクセルを踏んでも、速度が上がらない
  • エンジンが停まって、動かなくなる
  • エンジン部分から、「カラカラ」「キリキリ」などの音が聞こえる
  • ボンネットから煙が出てくる
  • アイドリングできず、アクセルを踏んでいないと停まる
  • 冷却水が漏れて甘い匂いがする

これらの症状が出ているのに放っておくと、ガスケット破損などの重大な故障につながります。

※ガスケット破損とは、シリンダーの気密性を保つシリンダーガスケットが破損すること。エンジンの力が弱まったり、マフラーから白煙が出たりします。 ガスケット破損した場合、ガスケットの交換が必要になり、10万ほどの高額な修理費用がかかります。

もし、上記のような症状が出ている場合、すぐに修理工場やディーラーで点検してもらいましょう。大きな故障や事故に繋がる前に、とにかく早めの調査と整備をしてくださいね。

オーバーヒートの原因と修理費用

オーバーヒートの原因は様々

冷却水が漏れた…ウォーターポンプが壊れた…オーバーヒートする原因は、いくつかあります。
その原因によって、どの部品がどのくらい壊れたかによって、修理費用も変わってきます。

ここでは、オーバヒートの原因と、それぞれの修理費用をまとめました。
※修理費用は、あくまでも目安の金額です。

  • ディーラーか地元の整備工場か
  • 純正品か社外品か
  • 新品部品か中古部品か

などの条件によって、費用は変わってきます。

それでは、オーバーヒートの原因と、それぞれの修理費用を見ていきましょう!

原因1 冷却水の漏れ・不足

冷却水を補充する

冷却水(クーラント)は、エンジンを冷やすための大切な液です。不足すると、エンジンが正常に冷却されず、高温=オーバーヒートになってしまいます。

ラジエーター本体、ラジエーターホース、ウォーターポンプなどの損傷や劣化によって、冷却水は水漏れします。

予防するためには、冷却水が入っているリザーバータンクの水量が不足していないか、定期的にチェックしましょう!冷却水が大幅に減っている場合は、ホースやキャップが劣化して水漏れしている可能性があります。

修理費用
冷却水(クーラント)の補充 1〜3千円(工賃込み)
ウォーターポンプの交換 2〜7万円(工賃込み)
ラジエーターの交換 2〜8万円(工賃込み)
ラジエーター本体(部品) 2〜5万円
ラジエーターホース(部品) 1〜2万円

冷却水が不足しているだけなら、補充すればOKなので、数千円で済みます。
ただ、ウォーターポンプやラジエーターが壊れて、冷却水が漏れている場合は、部品の交換が必要になり、部品代+工賃で、平均5万円ほどかかります。

走行距離も5万キロ以下、年式も5年以内などの条件であれば、修理するリスクは低いと考えられます。

原因2 ウォーターポンプの故障

ウォーターポンプ

ウォーターポンプは、冷却水をエンジンに送り込む役割があります。
ポンプに付いているフィン(羽)が回転することで、冷却水がラジエーターを循環します。ポンプとフィンを繋ぐ部品(ベアリングなど)が劣化し、冷却水が漏れることがあります。

また逆に、冷却水の劣化によってフィンが腐食し壊れることがあります。壊れたフィンの破片が冷却水の詰まりを引き起こして、オーバーヒートを引き起こすこともあります。

ウォーターポンプが故障した場合、エンジン付近から変な音がします。

  • 「キィキィ」「キーン」などの高い音
  • 「ウォーン」という低めの音
  • 「ガラガラ」という耳障りな音

ウォーターポンプの故障は少ないですが、10万キロを目安に交換すると安心です。タイミングベルトを使用している車は、タイミングベルトを外さないとウォーターポンプを取り外すことができません。

修理費用
ウォーターポンプの交換 2〜7万円(工賃込み)

原因3 ラジエーターの故障

車のラジエーター

ラジエーターとは、冷却液を冷やすための装置(放熱器)です。

冷却水はエンジンの熱を冷やしますが、エンジンの熱を吸収して温度が高くなります。その温まった冷却水をまた冷やすのがラジエーターなんですね。

冷却水は、ラジエーターで冷えて→エンジンで温まって→ラジエーターで冷えて…というサイクルを繰り返して循環します。

冷却水が劣化して固まったり汚れたりすると、ラジエーターをつまらせてしまいます。また、ラジエータ本体や、ホースの経年劣化・破損によっても故障します。

修理費用
ラジエーターの交換 2〜8万円(工賃込み)
ラジエーター本体(部品) 2〜5万円
ラジエーターホース(部品) 1〜2万円

原因4 エンジンオイルなど潤滑システムの故障

エンジンオイル

エンジンオイルは、エンジンのピストン運動をスムーズに動かす役割を果たしています。
エンジンオイルが足りなかったり劣化していると、エンジンの摩擦が激しくなり、オーバーヒートにつながります。

予防のためには、エンジンオイルは、定期的に量をチェックしましょう。
やり方はカンタン!

車のエンジンを停めて5分以上経ったら、エンジンオイルのレベルゲージを抜きます。
ウエス(機械など油汚れを拭く布)やキッチンペーパーで、先端についているオイルを拭き取ります。
その後、レベルゲージを再び差し込み、引き抜きます。その時、先端についたオイルが目盛りの間にあれば大丈夫です。
もし大幅に減っている場合は、整備工場などで交換・補充してもらいましょう。

また、もしエンジンオイルを拭き取る時に、金属の粉などの異物が付いたら、整備工場で診てもらいましょう。

修理費用
エンジンオイルの補充・交換 1〜4千円(工賃込み)

原因5 サーモスタットの故障

サーモスタット

サーモスタットは、冷却水の流れを調整するバルブ装置です。
※水の量を調整する、水道の蛇口の役割をイメージしてください。

「固着」と呼ばれる故障を起こすと、バルブの開閉ができなくなり、冷却水の温度調整ができず、オーバーヒートにつながります。
また、オーバーヒート(過熱)の逆のオーバークール(過冷却)になる場合もありますが、エンジンが故障するような大事故にはなりません。

修理費用
サーモスタット交換 6千〜1万5千円(工賃込み)

原因5 その他:雪やゴミなど

雪におおわれた車

雪が多く降る地域でも、オーバーヒートを起こす車は少なくありません。
雪が多ければ寒い=冷たいので、オーバーヒートしにくいのでは?と思いませんか?

じつは、雪がラジエーターの前面をふさいでしまって、ラジエーターに風が入らなくなることが多いんです。
ご説明したように、ラジエーターは風によって冷却水を冷やしています。風が入らないと、冷却水が冷えない=エンジンが冷えないので、オーバーヒートにつながってしまうんです。

もしあなたが雪の多い地域に住んでいたら、大雪や吹雪の時は、ラジエーターの前面がふさがれていないか、停車中などにチェックしてみてください。
ちなみに、雪以外にも、ビニール袋や紙などがラジエーターの前面に貼り付いて、オーバーヒートになることもあります。

早めの対処で修理費用は安くなる。エンジンの載せ替えは20万以上も

オーバーヒートといっても、このように様々な原因があり、修理費用も異なります。

もし、まだエンストを起こしていないのであれば、修理費用も少なく済む可能性が高いです。「エンストを起こしていないけれど、オーバーヒートの症状が出ている場合」は、すぐに一刻も早く修理工場やディーラーで点検・修理しましょう。

もしすでにエンストを起こしてしまった場合は、エンジンをまるごと交換=載せ替えが必要になるケースが多く、修理費用も20万以上と高額になります。

一度オーバーヒートを起こしたエンジンは、全体的に劣化してしまうことが多いのも事実です。修理した数日後にまた液漏れを起こしてオーバーヒートを再発することがあります。

オーバーヒートの修理で成功した?失敗した?体験談を紹介

成功談

ラジエーターの故障で修理、いまは普通に乗れてます

運転中、アクセルをふんでもスピードがあがらず、車のエンジン警告灯が点灯したので、すぐに車を停めました。ボンネットなど車全体が熱くなっていたので、JAFさんに連絡して、最寄りの修理工場までレッカー移動しました。

原因は、ラジエーターの劣化による冷却水の漏れ。すぐに修理して、いまも普通に乗り続けています。修理費用は6万円でした。

失敗談

修理して2週間後に再発しました…

車がオーバーヒートしてしまい、ディーラーに修理してもらいました。
その後、2週間ほどして、またオーバーヒートしてしまいました。

二度目の原因は、ヘッドガスケット抜けと言われましたが、1回で直らずに再発したのが納得できませんでした。

「オーバーヒートの原因はたくさんある。1回目で直したとしても、エンジンは普通よりも傷んでいるし、再発することは少なくないんです」と言われました。

結局、車を処分して買い替えました。こんなことなら、最初から修理せずに買い替えておけばよかった…。

オーバーヒートした車を修理して乗り続けるか、処分して買い替えるか、どっちが正解?

オーバーヒートでエンジンが壊れると、ディーラーでは、中古車としての価値は0円とみなし、下取りはせずに処分費用を請求します。しかし、みんなの廃車工場なら、故障した車や動かない車でも買い取ります。なぜなら、エンジン以外のパーツに値段をつけるからです。

これまでお話してきたように、オーバヒートの原因はいろいろとあり、修理費用やダメージは異なります。

「修理して乗り続けるか、処分して買い替えるか、どっちが正解なんだろう…」
絶対の正解はないのですが、やっぱり失敗や後悔はしたくありませんよね。

この「修理か、買い替えか」の答えは、その車の年式、走行距離、いままでの故障歴、あと何年その車に乗るのか? という条件によって変わってきます。

以下に、判断の目安となる表をご用意いたしました。

修理して乗り続けるべき 買い替えるべき
  • 走行距離5万キロ以下
  • 年式が5年以内
  • 強い愛着がある
  • いままで1度も故障していない
  • 走行距離10万キロ以上
  • 年式が古い
  • とくに愛着はない
  • 何度か故障している
  • エンジンの載せ替えが必要

これはあくまでも目安です。
「あとどのくらいその車に乗りたいか」などを考えて、ご家族とも相談したりして、修理するか、買い替えるかを考えてみてください。

オーバーヒートが再発するリスクもある?

また、「オーバーヒートした車を修理したら、また再発した」という方もいらっしゃいます。

お話したように、オーバーヒートを一度起こすと、エンジン全体や他の部材・パーツがが劣化することも少なくありません。
エンジン部分の故障というのはデリケートなので、「一度エンジン部分が故障すると、もういちど壊れるリスクが高くなる」ということは言えると思います。

ただ、それも、走行距離や車の古さ、それまでの使用歴などによて左右されますので、一概に「再発するから危険!」とは言えません。
参考情報として知っておいていただけるとよいかと思います。

オーバーヒートを起こした車の、お得な処分方法とは?買い替えるなら、事故車・故障車を買い取ってくれるところに

「修理費用が高すぎて買い替えを検討している。でも、オーバーヒートした車の処分はどうしよう?」

こんな風にお悩みでれば、ぜひ知っておいていただきたい情報があります。

それは、事故車・故障車を専門的に買い取っているところに売ってほしい、ということです。

オーバーヒートした車は、処分が大変です。中古車としては、正直価値が無いので、下取りはしてもらえません。
「査定はゼロ円ですね」などと言われるでしょう。
むしろ、処分費用を請求される場合も多いと思います。レッカー引取を頼んでも、だいたい1万円はかかります。

でも、そんな風に処分費用がかかる車を、みんなの廃車工場は買い取っています

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